「旅を楽しむ車がほしい」「子供が増えて一般車両での車中泊が難しくなった」「いまの内装設備だと使いにくくなってきた」などの理由から、キャンピングカーをDIYとして自作あるいはカスタマイズする方が増えています。
改造して車検を受けるには、特殊用途自動車(8ナンバー)の構造要件を満たす必要があります。就寝設備、水道設備、炊事設備など、細かな要件あるため、詳しくは国土交通省のWebサイトをご確認ください。
「ビルダーの豪華なキッチンではなく必要最低限があればいい」という場合には、極シンプルな化粧台+シンクボウルに給水タンク+排水タンク+ポンプという組み合わせでシンクが完成。あとはカセットコンロがあれば手洗いから簡単な調理まで行えます。
フレームから好きなサイズで製作できるため、自分の身長に合わせたコンパクトなサイズから、家族で広々と寝転がれるワイドなサイズ、そしてお子様向けにもおすすめな二段ベッドまで、自由な寝床をつくることができます。
必要なサイズの家庭用冷蔵庫を設置できるのでムダがありません。「ドリンクしか入れない!」「バーベキューで使う食材をたっぷりしまっておきたい!」というどちらのスタイルに合わせることもできます。
省エネで長持ちするLED照明を設置すれば、好みの雰囲気の車内空間にできます。イルミネーション装飾用のLEDを飾るというアイデアも。
キャンプ、釣り、サーフィン、バードウォッチングなど、アウトドアの趣味といっても多種多様。必要な道具や、理想的な車内の使い方はさまざまです。釣り竿やサーフボードをスムーズに収納できる、車内で待機しながら野鳥の飛来を待てる、天気をすぐにチェックできるテレビモニターとパソコンがある……そんな自由な空間使いが可能です。
キャンピングカーの自作で一番大変なのは水回り。ホームセンターで買ってきたシンクやポリタンクなどで水は使えるようになるものの、防水や排水のケアが大変。立て付けが悪く、悪路を走行しているうちに排水タンクから水が漏れ、電装まわりにかかって……ということも起こり得ます。
「ビルダーに頼むと高い」と自作を選ばれる方は多いもの。最初は「思い通りの空間が自作できた!」と喜びもひとしおですが、使っていくうちに不便な点やトラブルが見つかったり、もっと快適な空間にしたいと思うようになったりして、改造に改造を重ねる方は少なくなりません。その結果、新規購入よりも高くついてしまったというケースもあります。
自作・カスタマイズが人気なのは、費用面のメリットだけでなく“自分で考えて作る醍醐味”にもあります。そんなDIYの魅力を存分に味わうなら、2台目以降のキャンピングカーでトライするのがおすすめ。
やはりデビューとなる1台目は、キャンピングカーがほしい!と思ったもともとの目的を達成するため、ショップの車両を購入するのがベターでしょう。慣れない自作の手間と時間、思い通りに完成しなかった場合の使い勝手の悪さなどを感じながら出かけるよりも、最初は既製品で完成されたキャンピングカーの姿を知り、そのうえで自分らしくカスタマイズするのが得策です。
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